
茨城で着物散策|偕楽園・ひたち海浜公園・大洗の撮影スポットと東京からの日帰りプラン
茨城を着物で楽しむ完全ガイド。偕楽園の梅、国営ひたち海浜公園のネモフィラの丘、大洗の神磯の鳥居、笠間稲荷神社、東京からの電車の所要時間、OlaChillの活用法までご紹介します。
2026年9月14日·✍️ olablog·⏱ 16 分で読める
茨城を着物で楽しむ完全ガイド。偕楽園の梅、国営ひたち海浜公園のネモフィラの丘、大洗の神磯の鳥居、笠間稲荷神社、東京からの電車の所要時間、OlaChillの活用法までご紹介します。
茨城県(Ibaraki):着物で出かける、意外な日帰り旅
茨城県は、東京の人にとって「どこか別の目的地へ向かう途中に通り過ぎる県」というイメージが強いかもしれません。けれども、少なくとも三つの季節に関しては、それはもったいない思い込みです。2月下旬には、日本三名園のひとつで約3,000本の梅がいっせいに花を開きます。4月下旬には、海辺の丘が青いネモフィラで埋め尽くされます。そして10月になると、同じ丘がコキアの茂みで真っ赤に染まります。さらに一年を通して、大洗(Oarai)では太平洋の荒波が打ち寄せる岩の上に鳥居が立ち、その向こうから朝日が昇る光景に出会えます。
着物で出かけたい方にとって大切なポイントは、アクセスのよさです。水戸(Mito)へは上野(Ueno)から特急「ひたち」でわずか70分ほど。このシリーズで取り上げてきた県のなかでも、東京でレンタルした着物のまま日帰りで出かけることが現実的に可能な、数少ない県のひとつです。具体的な時間配分も、このあと詳しくご紹介します。
着物で訪れたいスポット
偕楽園(Kairakuen)・水戸市
偕楽園は1842年(天保13年)、水戸藩の藩主によって「領民とともに楽しむ場」として造られた庭園で、約100品種・約3,000本の梅が植えられています。「水戸の梅まつり」は2月中旬から3月下旬まで開催され、早咲きから遅咲きへと品種ごとに順を追って咲き進むため、数週間にわたって見ごろが続くのが魅力です。園内にある藩主の別邸・好文亭(Kobuntei)は三階建てで、最上階からは千波湖(Lake Senba)を一望できます。園路は砂利敷きでおおむね平坦、奥にある孟宗竹林や杉林は木陰になっていて静かに散策できます。2月、白や紅の梅のあいだを、風よけの羽織をまとった着物姿で歩く──これこそが茨城を象徴する一枚といえるでしょう。
国営ひたち海浜公園(Hitachi Seaside Park)
園内の「みはらしの丘」には約450万本のネモフィラが植えられ、4月中旬から5月上旬にかけて空と溶け合うような青一色に染まります。また10月中旬には、コキアの茂みが深紅に色づきます。ネモフィラの見ごろはちょうどゴールデンウィークと重なるため、連休中は特に混雑しやすい点を覚えておくと安心です。丘の園路は舗装されていますが、ゆるやかな上り坂が続きます。草履の場合はゆっくりと、メインの園路から外れないように歩きましょう。園内はとても広いので、入口から丘までは園内を走るシーサイドトレインを利用するのがおすすめです。
大洗磯前神社(Oarai Isosaki Shrine)
神社の下、波しぶきが上がる岩の上に立っているのが「神磯の鳥居(Kamiiso torii)」です。撮影するなら夜明けがベスト。鳥居の背後から太陽が昇ってくる、息をのむような瞬間を写真に収められます。撮影スポットは岩場の上に設けられた舗装済みの見学場所です。草履で岩場に下りるのは絶対にやめましょう。神社の本殿へは急な石段を上ることになりますが、上の駐車場からなら平坦で長い参道を通ってお参りできます。
笠間稲荷神社(Kasama Inari Shrine)
日本三大稲荷のひとつに数えられる神社です。10月下旬から11月下旬にかけては「笠間の菊まつり」が開催され、境内は丹精込めて育てられた何千鉢もの菊と、菊の花びらで衣装をまとった菊人形で埋め尽くされます。笠間(Kasama)は焼き物の町としても知られ、神社のすぐそばにある門前通りの器の店が並ぶ通りは平坦で、着物でもそぞろ歩きを気持ちよく楽しめます。
真壁(Makabe)のひなまつり
2月上旬から3月上旬にかけて、石材商の町として栄えた真壁では、百軒を超える古い家々が道行く人にひな人形を公開します。着物姿がごく自然に溶け込む町並みで、地元の方が「どうぞ中へ」と声をかけてくださることもあります。
| スポット | ベストシーズン | アクセス | 混雑度 |
|---|---|---|---|
| 偕楽園 | 2月中旬〜3月下旬 | 水戸駅からバスで15分。梅まつり期間の土日は偕楽園駅(臨時駅)が開業 | 梅まつり期間の週末は混雑 |
| 国営ひたち海浜公園 | 4月中旬〜5月上旬、10月中旬 | 勝田駅からバスで15分 | 見ごろの週は非常に混雑 |
| 大洗磯前神社 | 夜明け(通年) | 大洗駅からタクシーで10分 | 夜明けは空いている |
| 笠間稲荷神社 | 10月下旬〜11月下旬 | 笠間駅から徒歩20分 | ふつう |
| 真壁 | 2月〜3月上旬 | 岩瀬駅またはつくばからバス | 空いている |
季節ごとの装い
茨城の冬は乾燥していて晴れの日が多い一方、太平洋からの冷たい風が吹きつけます。そのため2月の偕楽園では、袷(あわせ)の着物に羽織を重ね、さらにショールを用意するのが安心です。4月は着物で出かけるのにまさに理想的な季節です。夏は湿度が高く蒸し暑くなります。8月上旬の「水戸黄門まつり」では浴衣姿での踊りが楽しめますし、11月上旬の「土浦全国花火競技大会」は秋に開かれる珍しい花火大会で、羽織を重ねた着物でちょうどよいくらいの涼しさです。
OlaChillの活用法:実際に組める日帰りプラン
OlaChillの店舗は東京・浅草と京都・清水にあり、営業時間は09:00〜18:00です。茨城県内には店舗もカメラマンもおりません。それでも水戸は十分に近いので、時間配分をきちんと守れば、OlaChillの着物で偕楽園を巡る日帰り旅は十分に実現できます。
- 09:00 浅草店で着付け(30〜45分程度。ヘアセットを追加する場合はさらに約20分)。
- 10:00 浅草から上野へ地下鉄で移動、約10分。
- 10:30 上野から特急「ひたち」で水戸へ、約70分。
- 12:00〜14:30 偕楽園と好文亭を散策し、千波湖のほとりで昼食。
- 15:00 特急「ひたち」で上野へ戻り、16:15ごろ到着。
- 16:45 浅草店に到着。閉店まで75分の余裕があります。
国営ひたち海浜公園へ行く場合は、水戸からさらに10分ほど先の勝田(Katsuta)駅で下車する必要があり、丘の散策にも時間がかかります。そのような日は、18:00の閉店時間に間に合わせようと急ぐよりも、翌日返却(¥1,100) を追加して、翌朝10:00までに返却するほうがゆったり楽しめます。夜明けの大洗を訪れたい場合は、翌日返却を利用するか、大洗に一泊することが前提になります。
着物で電車に乗るのは避けたいというグループには、浅草から水戸までの往復ハイヤーもご用意しています。料金は1回ごとのお見積もりとなりますので、ご希望の日程を添えてお問い合わせください。さらに海沿いのエリアまで足をのばしたい方は、茨城沿岸ルートガイドもあわせてご覧ください。
着物で過ごす一日の計画
- Komongiプラン(¥5,500、オンライン予約なら¥4,950)を予約します。夏なら浴衣もおすすめです。あわせて09:00の着付け枠を確保しましょう。
- 特急「ひたち」の座席を往復で予約しておきましょう。梅まつり期間の週末は満席になることがあります。「ひたち」は全車指定席なので、JR東日本の「えきねっと」などで事前に指定席を押さえておくと安心です。
- まず偕楽園、次に好文亭を巡り、そのあと杉林の木陰でひと休みしましょう。
- 昼食は千波湖のほとりで。 湖畔の園路は平坦で、背景には白鳥のボートが浮かぶのどかな景色が広がります。
- 帰りは15:00の特急に乗車。 後の便を狙うのは禁物です。翌日返却を付けていない場合、18:00の返却時間は厳守となります。
- 翌日返却を追加するのは、国営ひたち海浜公園や大洗の日の出も楽しみたい場合です。
よくある質問
着物のまま特急「ひたち」で水戸へ行けますか? はい、大丈夫です。70分ほどの乗車なら快適に過ごせます。座席は予約しておき、帯の結び目がつぶれないよう、少し浅めに腰かけるのがコツです。
国営ひたち海浜公園のみはらしの丘は草履でも歩けますか? はい。舗装されたメインの園路を、ゆっくり歩けば問題ありません。15分ほどゆるやかな上り坂が続きますので、芝生の近道は使わないようにしましょう。
着物で神磯の鳥居がある岩場まで下りられますか? いいえ。見学場所から出ないようにしてください。岩場は濡れていて鋭く危険ですし、そもそも上から撮ったほうが写真の仕上がりもきれいです。
OlaChillは水戸に店舗がありますか? ありません。着付けとご返却は東京・浅草店または京都・清水店のみとなります。水戸への日帰り旅は、浅草からの往復で組み立てていただく形です。
偕楽園で着物の写真を撮るなら、いつがベストですか? 2月の最終週から3月の第1週にかけて、平日の午前中ごろが最もおすすめです。
浅草の着付け枠を予約して出かけよう
茨城県は、東京でレンタルした着物で遠出ができる、数少ない県のひとつです。OlaChill着物レンタルで09:00の着付け枠を予約し、国営ひたち海浜公園も巡りたい方は翌日返却を追加しましょう。オンライン予約なら10%オフでご利用いただけます。なお、上野〜水戸間の常磐線はSuicaなどの交通系ICカードのエリア内なので、乗車券部分は普段のICカードでそのまま乗り降りできます。



