
岩手で着物散策|平泉・盛岡の着物で行きたいフォトスポットと1日の回り方
岩手を着物で巡るなら。平泉の金色堂と寺院、盛岡の赤レンガと城跡公園、遠野の民話の里、季節ごとの見どころ、東京からの新幹線所要時間、OlaChillの上手な使い方まで紹介します。
2026年9月14日·✍️ olablog·⏱ 14 分で読める
岩手を着物で巡るなら。平泉の金色堂と寺院、盛岡の赤レンガと城跡公園、遠野の民話の里、季節ごとの見どころ、東京からの新幹線所要時間、OlaChillの上手な使い方まで紹介します。
着物で歩く岩手:寺院と赤レンガ、そして静けさ
岩手県(Iwate)は本州でもっとも面積の大きい県でありながら、訪れる人の少ない県のひとつでもあります。着物で出かけるなら、それはむしろ好都合です。着物散策の舞台となる平泉(Hiraizumi)と盛岡(Morioka)は、どちらもコンパクトにまとまっていて、草履でも歩きやすい平坦な街。しかも仙台より南の観光地と比べれば、驚くほど人が少ないのです。
平泉には世界遺産の寺院群と浄土庭園があり、2011年に「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」として世界文化遺産に登録されました。一方の盛岡には、明治の赤レンガ建築、城跡公園、そして東北随一ともいわれる麺文化があります。この二つを組み合わせれば、ほかの誰もまだ実践していない、2日間の着物旅のプランが完成します。
着物で訪れたいスポット
中尊寺(Chuson-ji)/平泉
参道の月見坂(Tsukimizaka)は、樹齢300年の杉並木の中を約800メートル上っていく道です。ところどころ急勾配で、路面は踏み固められた土なので、草履の場合はゆっくり歩くか、靴で上って山上で履き替えるのがおすすめです。その先で待っているのが金色堂(Konjikido)。全体が金箔と螺鈿で覆われた小さなお堂で、コンクリート造りの覆堂の中に大切に納められています。堂内は撮影できませんが、杉並木の参道や木造の門こそが、着物写真のいちばんの舞台になります。
毛越寺(Motsu-ji)/平泉
平泉駅(Hiraizumi Station)から徒歩10分ほどの毛越寺は、大きな池を囲むように広がる、平坦で開放的な浄土庭園です。園路は砂利敷きで歩きやすく、広々とした芝生と水面のおかげで、遮るもののないすっきりとした構図が撮れます。6月下旬には花菖蒲園が見頃を迎え、1月の最終週には夜に火のまつりが行われます。
盛岡:岩手銀行赤レンガ館(Iwate Bank Red Brick Building)
1911年、東京駅と同じ建築家によって建てられた赤と白のレンガ造りの銀行建築で、現在は小さな資料館として公開されています。建物の裏手には中津川(Nakatsu River)が流れ、岸辺には柳が並びます。この明治のレンガ建築を背景に着物姿で立てば、まるで時代劇のワンシーンのような、最高の一枚になります。すぐ近くには、1800年代から続く商家・ござ九(Gozaku)があり、今も刷毛やかごなどの日用品を商っています。
盛岡城跡公園(Morioka Castle Ruins Park)
天守は残っていませんが、花崗岩の石垣は今も健在で、東北でも屈指の美しさを誇ります。4月下旬には石垣の上に桜が咲き誇り、10月下旬には紅葉が彩ります。2本ほど通りを隔てた裁判所の脇には、巨大な岩を割って生える一本の桜、石割桜(Rock-Splitting Cherry)があります。
遠野(Tono)
盛岡から電車で1時間、遠野は「民話のふるさと」として知られる町で、遠野ふるさと村(Tono Furusato Village)ではL字型の曲り家(magariya)と呼ばれる農家を見ることができます。ここで着物を着れば、まるで民話の世界そのものに入り込んだような気分に。道は土と草地なので、移動は靴で、撮影時に草履へ履き替えるのが賢明です。
| スポット | ベストシーズン | アクセス | 混雑度 |
|---|---|---|---|
| 中尊寺 | 11月上旬の紅葉、4月下旬の桜 | 平泉駅からバス、または徒歩25分 | 普通 |
| 毛越寺 | 6月下旬の花菖蒲、秋 | 駅から徒歩10分 | 少なめ |
| 岩手銀行赤レンガ館 | 通年 | 盛岡駅から徒歩15分 | 少なめ |
| 盛岡城跡公園 | 4月下旬、10月下旬 | 駅から徒歩20分 | 少なめ |
| 遠野ふるさと村 | 5月〜10月 | 盛岡から電車で1時間、その後バス | ごく少ない |
季節ごとの楽しみ方
岩手の冬は長く、12月から3月にかけて盛岡では雪が積もり、山間部は深い雪に覆われます。この時期の着物散策は、ブーツとショールが必須で、屋外にいる時間は短めに区切るのが基本です。いちばんのおすすめは4月下旬。盛岡と平泉で桜が同時に見頃を迎え、日中は穏やかで、朝晩は冷え込みます。ゴールデンウィークの直前にあたるため、連休の混雑を避けて少し早めに休みを取れる方には特に狙い目の時期です。夏は浴衣にぴったりの季節で、盛岡さんさ踊り(Morioka Sansa Odori、8月1日〜4日)の期間は、太鼓と踊り手が目抜き通りを埋め尽くします。浴衣姿の観客もすっかり街の風景に溶け込みます。中尊寺の紅葉は11月上旬に見頃を迎え、この1週間こそが県内で最高のフォトウィークといえるでしょう。
OlaChillの上手な使い方
正直にお伝えすると、OlaChillは岩手に店舗を構えておらず、日帰りで着物を借りて岩手を巡るプランは現実的ではありません。東京から盛岡までは東北新幹線「はやぶさ」で約2時間15分。平泉へは、東京から一ノ関(Ichinoseki)まで約2時間、そこから在来線に乗り継ぎます。なお「はやぶさ」は全車指定席なので、JR東日本の「えきねっと」などで事前に座席を確保しておくと安心です。OlaChillの2店舗は東京・浅草と京都・清水にあり、着付けと返却はすべて店舗で行います。営業時間は09:00〜18:00です。
岩手へ向かう方におすすめの実用的な選択肢は次のとおりです。
- 北へ向かう前に、東京で着物の1日を。 小紋プランは5,500円(オンライン予約なら4,950円)、ヘアセットは1,500円。浅草寺(Sensoji)は店舗から徒歩5分です。
- 翌日返却(1,100円)。 東京の夜まで着物を楽しみ、翌朝10:00までに返却。その後、午前遅めの新幹線で盛岡へ向かえます。
- 関東を1日巡るなら運転手付きハイヤーで。 着物姿のままスポット間を車で移動したい方は、プライベートカーのページをご覧ください。料金は1回ごとのお見積もりとなりますので、日程を添えてお問い合わせください。
岩手での着物レンタルは、桜や紅葉のシーズンに平泉駅周辺で営業するレンタル窓口を探してみてください。寺院について詳しくは平泉・中尊寺ガイドを、さらに足を延ばして三陸海岸を訪れるなら三陸海岸の記事もあわせてどうぞ。
着物の1日をプランニング
- 拠点は盛岡に。 平泉へは新幹線と在来線で40分、反対方向の遠野へは1時間です。
- 着付けは朝早めに。 東京で着付けるなら09:00に来店を。現地でレンタルする場合も、朝一番の枠を予約しましょう。
- 中尊寺より先に毛越寺へ。 体力のあるうちに平坦な庭園を回り、そのあとで杉並木の坂を上ります。
- 月見坂用に歩きやすい靴を持参。 山上の門で履き替えましょう。
- 午後は盛岡へ。 赤レンガの銀行、中津川の柳、城跡の石垣。どれも半径20分圏内に収まっています。
- 着物姿でわんこそばを。 盛岡の伝統的な食文化で、給仕さんが威勢よく応援してくれます。
よくある質問
中尊寺の参道は草履で歩けますか? 一部は可能です。前半は踏み固められた土の急坂です。この区間は靴で歩き、門や金色堂の覆堂まわりで写真を撮る際に、山上で草履に履き替えるのがおすすめです。
一ノ関から平泉まで、着物で在来線に乗れますか? はい。乗車時間は8分ほどで、混雑することもめったにありません。帯が座席の背もたれに押されないよう、ドア付近に立っておくと安心です。
OlaChillは盛岡に店舗や撮影サービスがありますか? いいえ。撮影オプション(15,000円〜、30分)は、自社店舗のある東京と京都でのみご提供しています。
岩手で着物写真を撮るなら、いちばんいい時期は? 11月の第1週、中尊寺がおすすめです。杉並木沿いのもみじが色づき、空気も澄みわたります。
盛岡のさんさ踊りに浴衣で行ってもいいですか? もちろんです。地元の方も浴衣で出かけますし、8月上旬の夜は綿の浴衣でちょうどよい暖かさです。
着物の1日は東京で
岩手が旅の目的地なら、着物は東京滞在の日に楽しむのが正解です。全14プラン、ヘアメイクのオプション、翌日返却のご案内はOlaChill着物レンタルに掲載しています。オンライン予約なら10%お得です。



