
愛媛で着物・浴衣散策|道後温泉・松山城・内子のフォトスポットと1日モデルプラン
愛媛で着物・浴衣を楽しむなら、道後温泉の浴衣の街並み、ロープウェイで行く松山城、内子の商家町、しまなみ海道沿岸へ。季節ごとの楽しみ方、アクセス、1日のモデルプランをご紹介します。
2026年9月14日·✍️ olablog·⏱ 17 分で読める
愛媛で着物・浴衣を楽しむなら、道後温泉の浴衣の街並み、ロープウェイで行く松山城、内子の商家町、しまなみ海道沿岸へ。季節ごとの楽しみ方、アクセス、1日のモデルプランをご紹介します。
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愛媛県(Ehime)には、和装で街を歩くことが「特別な選択」ではなく「当たり前」になっている温泉街があります。松山市(Matsuyama)の道後温泉(Dogo Onsen)は、8世紀の史書にもその名が記された日本最古級の温泉のひとつ。どの旅館でもチェックインすると浴衣と籐のかごが手渡され、そのまま湯屋へ歩いて向かうのが自然な流れです。街並みも、アーケードも、湯屋も、からくり時計のある広場も、すべてが木綿の浴衣に下駄姿の人々を前提につくられているかのよう。着物姿で出歩くのが少し気恥ずかしいと感じたことのある方こそ、まずはここを訪れてみてください。東京からなら羽田空港から松山空港まで飛行機でおよそ1時間半ほどと、思いのほか身近な距離にあります。
道後温泉:浴衣が似合う湯の街
道後温泉本館(Dogo Onsen Honkan)は、1894年(明治27年)に建てられた木造三層楼の公衆浴場です。長期にわたる保存修理工事を経て、2024年に全館での営業を再開しました。屋上には刻太鼓を打ち鳴らす振鷺閣(しんろかく)がそびえ、皇室専用の浴室「又新殿(ゆうしんでん)」も見学可能。入浴後は2階・3階の休憩室で、浴衣姿のままお茶をいただくことができます。新しい湯屋である飛鳥乃湯泉(Asuka-no-Yu)と椿の湯(Tsubaki-no-Yu)はいずれも本館から徒歩1分ほどで、こちらは比較的空いています。
誰もがカメラを向けるのが、提灯に灯りがともる夕暮れどきの本館の正面です。撮影には、小さな広場をはさんだ向かい側、坊っちゃんカラクリ時計(Botchan Karakuri Clock)のあたりに立つのがおすすめ。この時計は毎正時になると仕掛けが開き、からくり人形の演出が始まります。夏目漱石が松山の中学校に教師として赴任した経験をもとに書いた小説『坊っちゃん』にちなんだもので、物語を知っている方ならいっそう楽しめるはずです。時計の裏手に続く道後ハイカラ通り(Dogo Haikara-dori)はアーケード街なので雨の日でも気になりませんし、時計の横にある小さな足湯は無料で利用できます。
道後では浴衣といえば旅館で貸し出されるものが基本ですが、旅館の無地の藍色とは違う柄物を着たい方のために、街なかには浴衣の販売店やレンタル店もあります。夕方になると、通りはそんな色とりどりの浴衣姿で埋め尽くされます。
松山城と市街地
松山城(Matsuyama Castle)は、江戸時代以前に建てられた天守が現存する全国12の城のひとつ。市の中心部の小高い山の上にあり、ロープウェイかリフトで登ることができますが、リフトは着物での利用はおすすめできません。天守の窓からは市街地の向こうに瀬戸内海(Seto Inland Sea)まで見渡せ、天守下の石垣と桜に囲まれた本丸広場こそが着物撮影の定番スポットです。山を下りれば、二之丸史跡庭園(Ninomaru garden)や、1922年(大正11年)に建てられたフランス風洋館の萬翠荘(Bansuiso)があり、わずか5分の移動でがらりと雰囲気の異なる背景を楽しめます。
市内には、道後からバスで少し走ったところに石手寺(Ishite-ji)もあります。四国八十八ヶ所霊場の第51番札所で、屋根付きの参道には店が並び、本堂の裏手には洞窟のトンネルが続いています。一風変わっていて写真映えするにもかかわらず、観光客にはほとんど知られていない穴場です。
内子・大洲と沿岸部
内子(Uchiko)は松山から特急で25分ほど。木蝋(もくろう)で栄えた商家町で、クリーム色や黄色の漆喰壁の家々が並ぶ八日市(Yokaichi)の通りは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。1916年(大正5年)に建てられた芝居小屋・内子座(Uchiko-za)は、館内を自由に見学できます。さらに少し足をのばした大洲(Ozu)には、伝統工法による木造で復元された小ぶりな大洲城と、川沿いの古い町並みが残ります。どちらも静かで坂が少なく、ゆっくり歩くのにぴったりの町です。
しまなみ海道(Shimanami Kaido)は、島々を橋でつないで広島県の尾道(Onomichi)へと至るルートで、サイクリングロードとして全国的に有名です。サイクリングはさすがに着物向きのアクティビティではありませんが、車があれば島の町並みや、大島(Oshima)にある亀老山(Kirosan)展望公園からの眺めは、着物姿でも十分に楽しめます。
愛媛の着物フォトスポット
| スポット | おすすめの時間帯 | アクセス | 混雑度 |
|---|---|---|---|
| 道後温泉本館の正面(Dogo Onsen Honkan) | 夕暮れ、提灯点灯時 | 路面電車「道後温泉」下車、徒歩5分 | 夕暮れどきは高い |
| 坊っちゃんカラクリ時計と足湯 | 毎正時 | 路面電車「道後温泉」電停すぐ | 普通 |
| 道後公園(Dogo Park)の丘 | 夕方 | 本館から徒歩5分 | 非常に低い |
| 松山城 本丸広場(Matsuyama Castle) | 午前中、4月上旬の桜の季節 | 大街道(Okaido)からロープウェイ | 普通 |
| 萬翠荘(Bansuiso) | いつでも | 路面電車「大街道」電停から徒歩5分 | 非常に低い |
| 石手寺(Ishite-ji) | 午前中 | 道後からバスで5分 | 低い |
| 内子 八日市の町並み(Uchiko Yokaichi) | 午前中 | JR内子駅から徒歩15分 | 非常に低い |
| 大洲城と臥龍山荘(Ozu Castle / Garyu Sanso) | 夕方 | JR伊予大洲駅からタクシー | 非常に低い |
季節ごとの楽しみ方
- 春:松山城の桜は4月上旬ごろが見頃。道後の梅や椿はそれより一足早く咲きます。気候は穏やかで晴れの日も多く、旅しやすい季節です。ただしゴールデンウィークは国内の観光客で道後も大変にぎわうため、宿の予約はお早めに。
- 夏:蒸し暑い季節ですが、夕暮れの道後はまさに浴衣のための舞台。アーケードで味わうみかんソフトがご褒美です。お盆の時期は夕方の本館前がとくに混み合います。
- 秋:日中は暖かく、朝晩は涼しい季節。11月下旬には道後公園や松山城で紅葉が楽しめます。着物で過ごすには一年でいちばん快適な時期です。
- 冬:国内の他地域と比べると温暖で、愛媛の平野部で雪が積もることはめったにありません。袷(あわせ)の着物にショールを羽織れば十分で、温泉のありがたみをもっとも感じられる季節です。
愛媛での着物モデルプラン
- 道後の旅館に泊まる。 これがすべての始まりです。チェックインして浴衣を受け取り、そのまま街へ繰り出しましょう。
- 1日目の夜:道後散策。 本館か飛鳥乃湯泉でひと風呂浴び、上階の休憩室でお茶を。その後はアーケードや提灯に照らされた広場をそぞろ歩き。夕食は旅館で、あるいはアーケード沿いの小さな居酒屋で。
- 2日目の朝:松山城へ。 路面電車で大街道まで行き、ロープウェイで山上へ。天守と本丸広場で2時間ほど過ごし、下山の途中で萬翠荘に立ち寄ります。
- 昼食。 名物の鯛めしを。刺身を使わず鯛を丸ごと炊き込む松山風(※炊き込みご飯スタイル)と、新鮮な鯛の刺身を卵入りのタレにくぐらせてご飯にのせる宇和島(Uwajima)風があります。どちらも着物姿でも上品にいただけます。
- 午後:内子か石手寺へ。 保存された町並みを歩きたいなら内子へ、旅館から10分ほどの不思議なお寺を訪ねたいなら石手寺へ。
- 2日目の夜:もう一度道後へ。 前夜とは別の湯屋に入り、アーケードをもう一周。道後は一度だけでは終わらないものです。
OlaChillのご利用について
OlaChillは、京都・清水と東京・浅草の2か所で着物レンタル店を運営しています。愛媛県内には店舗はありません。
松山は京都から岡山経由でおよそ3時間半と距離があるため、レンタル着物を持って行くのが現実的なのは、もともと京都→岡山→松山というルートで旅をする場合に限られます。その場合は、清水店の**翌日返却オプション(1,100円)**を使えば、京都での夜と松山城での朝の両方を着物で楽しむことができます。それ以外の場合、愛媛でいちばん素直なプランは、この街がもともと想定している楽しみ方、つまり道後の旅館の浴衣です。京都・東京店の詳細はプラン一覧とオンライン料金をご覧ください。オンライン予約で10%割引、ヘアセットは1,500円、メイクは5,000円です。
内子、大洲、しまなみの島々を1日で巡るなら、松山発の運転手付き貸切車を利用すると、ローカル線のホームで長く待たされる時間を大幅に省けます。ルートと利用時間に応じてお見積もりいたします。
よくある質問
旅館の浴衣のまま道後温泉本館に入れますか? はい、むしろそのための浴衣です。旅館で渡される小さなタオルとかごを持って出かけましょう。浴室は男女別で、タトゥーの扱いは施設ごとに異なりますので、旅館に確認してください。
着物で松山城に登れますか? ロープウェイで山上近くまで行けます。山頂駅から本丸広場までは上り坂と石段を10分ほど歩きますが、草履でもゆっくり歩けば問題ありません。天守内の階段ははしごのように急なので、履物を脱いで手すりにしっかりつかまってください。
松山で一番の着物撮影スポットはどこですか? 一番は、夕暮れどきに広場から撮る本館の正面。次いで、桜の季節に天守を背景にした本丸広場。三番目は、大正時代の趣が対照的な萬翠荘の階段です。
松山から内子へはどう行けばいいですか? JRの特急でおよそ25分、ほぼ1時間に1本運行しています。古い町並みまでは駅から平坦な道を徒歩15分、タクシーなら5分です。
愛媛は八十八ヶ所巡礼を始めるのに向いていますか? 伝統的には徳島県(Tokushima)の第1番札所・霊山寺から始めるのが一般的ですが、区間ごとに分けて巡る人も多くいます。石手寺は最初の札所として親しみやすく、次の札所まで歩いてみたい方のために白衣(びゃくえ)や金剛杖も販売しています。
さっそく計画してみませんか?
愛媛に必要なのはレンタル店ではなく、旅館の予約です。旅の前半に京都を訪れるなら、翌日返却オプション付きでOlaChill 清水店から着物の旅を始めてみてください。島々の海岸線についてはしまなみ海道ガイドもあわせてご覧いただき、準備が整ったら着物をオンラインで予約しましょう。



