
天童|温泉も楽しめる「将棋の街」山形県天童市の観光ガイド
将棋駒づくりの伝統、春の人間将棋、さくらんぼ狩り、山寺、天童温泉まで。山形県天童市の見どころと楽しみ方をご紹介します。
2026年8月25日·✍️ olablog·⏱ 17 分で読める
将棋駒づくりの伝統、春の人間将棋、さくらんぼ狩り、山寺、天童温泉まで。山形県天童市の見どころと楽しみ方をご紹介します。
天童を訪れる理由
天童市(Tendo City)は山形県(Yamagata Prefecture)にある小さな街ですが、「日本の将棋の都」というユニークな肩書きで知られています。将棋は日本の伝統的な盤上遊戯で、天童は国内の将棋駒の多くを生産しています。木を彫って仕上げる駒、職人の工房、街のあちこちに置かれた巨大な将棋のモニュメントなど、将棋の伝統は人々の日常に深く溶け込んでいます。
とはいえ、天童は将棋ファンだけのための街ではありません。独自の温泉街があり、季節ごとに表情を変えるさくらんぼ畑や山の景色にも恵まれ、名刹が建ち並ぶ山寺(Yamadera)へも気軽に足を延ばせます。伝統文化の体験、郷土の味覚、そしてくつろぎの滞在を、大都市の観光地のような混雑とは無縁に楽しめるのが魅力です。
天童で丸一日過ごすか、1泊して天童温泉(Tendo Onsen)をゆったり味わうのがおすすめです。さくらんぼ狩りや山寺も組み合わせたいなら、2泊するとちょうどよいでしょう。
街並みに溶け込む将棋
天童の将棋の伝統は江戸時代にさかのぼります。当時、地元の武士たちが生計の足しにするために駒づくりを始めたと伝えられています。現在も専門の職人たちが、代々受け継がれてきた技法で木から駒を彫り、仕上げています。
この伝統を味わう一番の方法は、職人の仕事を間近で見ることです。時期や受け入れ状況によっては、駒を彫る、文字を刻む、磨くといった作業を見学できることがあります。工房や地域の文化施設の中には、実演や駒づくり体験を行っているところもあります。受け入れ体制は変わることがあるため、わざわざ出かける前に施設へ最新の状況を確認しておきましょう。
天童の中心部では、いたるところで将棋のモチーフを目にします。
- 通りや公共スペースの近くに置かれた巨大な将棋駒
- 将棋にちなんだ石碑や装飾用の将棋盤
- 天童駅(Tendo Station)周辺に施された将棋をテーマにしたデザイン
- プロ仕様の本格的な駒から小さな飾り駒まで、幅広いお土産
- 将棋の駒や記号をモチーフにした郷土菓子や贈り物
ルールを知らなくても、その精巧な手仕事には自然と心を惹かれるはずです。上質な駒は単なる道具ではなく、形、書体、重さのバランス、木目のすべてが大切にされています。専門店を訪れたら、異なる木材でつくられた駒を見比べさせてもらうのもおすすめです。
春の人間将棋を観覧する
天童でもっとも印象に残る年中行事が、毎年春に舞鶴山(Mount Maizuru)で開かれる「人間将棋」です。小さな木の駒の代わりに、時代衣装をまとった人々が駒となり、屋外の巨大な将棋盤の上で対局します。解説者が一手ごとに指し手を説明し、観客は周囲の斜面から見守るという、にぎやかな公開イベントとして楽しめます。
舞台となるロケーションが、このイベントをいっそう特別なものにしています。舞鶴山は桜の名所としても知られており、伝統の対局と春の景色、そして土地ならではの雰囲気を同時に味わえます。天候に恵まれ、桜が見頃を迎える時期は特に混み合います。観覧を予定している方は、出発前に天童市の公式イベント情報で、最新の日程やアクセス、天候による変更などを確認しておきましょう。
祭りの時期以外でも、舞鶴山は散策や季節の眺めを楽しみに訪れる価値があります。どんな体験ができるかは季節によって異なりますが、初めて訪れる方には、もっとも風情のある春がおすすめです。
天童温泉でくつろぐ
天童温泉は市内にあるこぢんまりとした温泉街で、観光と組み合わせやすいのが魅力です。じっくり味わうなら伝統的な旅館に泊まるのがおすすめですが、日帰りの場合は共同浴場や足湯を探してみてください。温泉街にはのんびりとした空気が流れ、宿や飲食店が並ぶ小路は、日が暮れてからの散策にもぴったりです。
旅館に泊まれば、浴衣に着替え、季節の料理を味わい、自分のペースで湯につかるひとときを楽しめます。日帰り入浴を受け付けている宿もありますが、実施状況や条件は施設ごとに異なるため、訪問前に直接確認しましょう。
温泉に慣れていない旅行者の方は、基本のマナーを押さえておきましょう。
- 湯船に入る前に体をしっかり洗う。
- タオルを湯船につけない。
- 静かに入浴し、掲示されている注意事項に従う。
- タトゥーがある場合は、施設の方針を確認する。
- 入浴の前後に水分をとる。
天童温泉は、寒い季節に屋外で一日過ごした後に訪れると格別です。冬は雪景色が加わってさらに趣が増しますが、交通機関や足元の状況によっては、計画に余裕を持たせる必要があります。
さくらんぼ狩りと郷土の味
山形県は日本有数のさくらんぼの産地として知られ、高級品種「佐藤錦」の発祥地でもあります。天童は果樹園めぐりにも便利な立地です。さくらんぼ狩りのシーズンはおおむね初夏から夏にかけてで、時期は品種や農園、天候によって変わります。食べ放題形式から量り売りまで、農園によって楽しみ方はさまざまです。予約の要否や支払い方法、受け入れ状況も農園ごとに異なるため、出かける前に各農園の最新情報を確認しておきましょう。
天童は山形の名物を味わう拠点としても最適です。旬のさくらんぼをはじめ、地酒、素朴な山菜料理、雪深い冬にふさわしいボリュームのある郷土料理などをぜひ探してみてください。旅館に泊まる場合は、夕食に山形県産の食材が使われているか尋ねてみるのも楽しいでしょう。
天童へのアクセス
天童駅には山形新幹線が停車し、東京駅から「つばさ」に乗れば乗り換えなしで直接アクセスできます。地域の中心都市である山形市にも近く、県内のほかの目的地と組み合わせて巡るのにも便利です。
| ルート | おすすめの方 | ポイント |
|---|---|---|
| 山形新幹線 | 東京方面から、または東北地方を経由して訪れる方 | もっともシンプルな直通の鉄道ルート。座席を予約し、最新の時刻表を確認しましょう |
| 仙山線(Senzan Line) | 天童や山形を仙台(Sendai)・山寺と組み合わせたい方 | 周辺観光に便利。当日の運行状況を確認しましょう |
| 仙台〜山形間の高速バス | 仙台経由で訪れる方 | 鉄道に代わる実用的な選択肢。最新の乗り場と時刻表を確認しましょう |
天童駅から中心部の見どころへは徒歩で十分回れますが、さくらんぼ畑や郊外の観光地へは路線バスやタクシー、レンタカーが必要になる場合があります。駅の観光案内所では、最新の交通状況や季節の見どころについて相談できます。
おすすめモデルコース
天童で過ごす1日
まずは天童駅周辺から出発し、将棋をテーマにした街並みやモニュメントを巡りましょう。駒の専門店や工房を訪ねたら、郷土の食材を使った昼食を。午後は舞鶴山を散策するか、天童温泉でひと風呂浴びてから駅へ戻ります。
山形新幹線を利用して、次の目的地へ移動する旅行者に向いたプランです。
天童で1泊
1日目は将棋の伝統に触れ、天童温泉の旅館にチェックインします。夜は温泉と夕食をゆっくり楽しみましょう。翌朝は、さくらんぼの季節なら果樹園を訪れるか、山寺へ足を延ばします。
周辺で2泊
時間に余裕があれば、天童に山寺と山形市を組み合わせましょう。山寺こと宝珠山立石寺(Risshakuji Temple)は、松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句を詠んだ地としても知られています。追加の1日をさくらんぼ狩りや工芸体験、温泉でのんびり過ごす時間にあてるのもよいでしょう。荷物を持って移動する方や、郊外の観光地を急いで回りたくない方には、もっとも快適なプランです。
訪れるのにおすすめの季節
春は舞鶴山の人間将棋と桜を楽しむのに最適です。初夏はさくらんぼ狩りのベストシーズンですが、農園の開園時期はその年の実りによって変わります。秋は山の景色が澄みわたり、散策にも快適な気候です。冬は、寒さが苦にならず、静かな温泉旅を求める方におすすめです。
出発前には、祭りの日程、果樹園の予約、工房の受け入れ状況、交通機関の時刻表を、地元の公式情報で確認しておきましょう。季節の催しは年によって変わることがあります。
山形のほかの体験とあわせて天童への立ち寄りを計画するなら、チケットやツアーが見つかるOlaChillの日本の旅行先ガイドもぜひご覧ください。
よくある質問
将棋を指さなくても、天童は楽しめますか?
はい、楽しめます。将棋は天童ならではの個性ですが、温泉、山歩き、郷土料理、さくらんぼ畑、そして山寺へのアクセスなど、魅力はほかにもたくさんあります。
天童にはどれくらい滞在すればよいですか?
主な見どころを回るなら丸1日で十分です。天童温泉を満喫したいなら1泊、山寺やさくらんぼ狩りまで楽しみたいなら2泊がおすすめです。
人間将棋はいつ見られますか?
毎年春に舞鶴山で開催されます。日程やプログラムの内容は変わることがあるため、旅行を予約する前に地元の公式情報を確認してください。
宿泊しなくても天童温泉に入れますか?
多くの場合は可能です。共同浴場や足湯を利用できる施設もありますが、方針や受け入れ状況はさまざまです。訪問前に浴場や旅館へ直接確認しましょう。
天童へは電車で行きやすいですか?
はい。天童駅は山形新幹線の停車駅で、在来線の地域路線とも接続しています。ルートを計画する際は、最新の時刻表を確認してください。


