
東京近郊の温泉地5選:草津・箱根・伊香保・鬼怒川・那須の選び方
草津、箱根、伊香保、鬼怒川、那須。東京から行ける5つの温泉地を泉質、雰囲気、所要時間で比べ、行き方と予約のコツも紹介します。
2026年5月4日·✍️ olablog·⏱ 11 分で読める
草津、箱根、伊香保、鬼怒川、那須。東京から行ける5つの温泉地を泉質、雰囲気、所要時間で比べ、行き方と予約のコツも紹介します。
東京から2〜3時間の範囲には、まったく個性の異なる温泉地がそろっています。肌がぴりっとするほどの強い酸性泉が湧く山の高原、湖とロープウェイのある火山のリゾート、石段に沿って広がる坂の町、ホテルが立ち並ぶ川の渓谷、そして活火山の中腹にある高原の保養地。「いちばんの温泉」を探すより、自分の旅に合う一か所を選ぶことのほうがずっと大切です。
5つの温泉地をひと目で比較
| 温泉 | 県 | 泉質 | 東京から | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| 草津 | 群馬 | 強酸性・硫黄 | 約3時間 | 温泉にこだわる人、雪の冬 |
| 箱根 | 神奈川 | 源泉が多く多彩 | 約1.5時間 | 初めての旅、日帰り、観光 |
| 伊香保 | 群馬 | 鉄分の多い「黄金の湯」と透明な「白銀の湯」 | 約2.5時間 | 温泉街の風情、夜の散策 |
| 鬼怒川 | 栃木 | 肌にやさしい弱アルカリ性 | 約2時間 | 家族連れ、日光との組み合わせ |
| 那須 | 栃木 | 白濁した硫黄泉 | 約2.5時間 | 高原の散策、歴史ある共同浴場 |
草津:温泉好きがいちばんに挙げる名湯
草津は群馬の山あい、標高およそ1,200メートルにあり、町全体が湯畑を中心に広がっています。湯畑は湯けむりを上げる源泉地で、中心の広場に並ぶ木の樋をお湯が流れていきます。お湯はpH2前後の強い酸性で、しかも非常に熱いのが特徴です。この熱さから生まれたのが「湯もみ」。長い木の板でお湯をかき混ぜ、水で薄めずに温度を下げる方法で、湯畑のそばにある熱乃湯では湯もみのショーを見ることができます。
入浴するなら、川の中から温かいお湯が湧き出す公園にある西の河原露天風呂へ。町の中心にある白旗の湯のような、小さな無料の共同浴場もぜひ試してみてください。酸性が強いので、傷があるとしみることがあります。肌が敏感な人は、最後の入浴のあとに真水で流しておくと安心です。
アクセス: JRの特急「草津・四万」で上野から長野原草津口まで約2時間半、そこからJRバスで約25分です。新宿や東京駅からは乗り換えなしの直通高速バスもあり、所要時間は4〜5時間ほど。北陸新幹線で軽井沢まで行き、バスに乗り継ぐ方法もあります。
箱根:最初の一か所に選びやすい温泉地
箱根は5つのなかで最も東京に近く、楽しみ方もいちばん多彩です。「箱根」は山あいの一帯を指す名前で、入口の箱根湯本から強羅、仙石原まで、いくつもの温泉場に分かれています。初めての旅にぴったりなのは、温泉のまわりに見どころが詰まっているからです。温泉でゆでた卵の殻が黒くなることで知られる火山の谷・大涌谷、芦ノ湖の観光船、箱根 彫刻の森美術館、そして晴れた日には富士山の眺めも楽しめます。
アクセス: 小田急ロマンスカーが新宿から箱根湯本まで約85分で直通しています。JRで小田原まで行き、箱根登山電車に乗り換える方法もあります。大涌谷は火山活動が高まると一部が立ち入り規制されることがあるので、出かける前に状況を確認しておきましょう。
伊香保:石段の町と2つのお湯
伊香保は榛名山の斜面に広がる温泉地で、メインストリートは365段続く長い石段です。両側には旅館や軽食の店、昔ながらの遊技場が並び、上りきった先には伊香保神社があります。日が暮れて灯りがともり、浴衣姿の宿泊客がそぞろ歩きを始めると、5つのなかでいちばん情緒のある町になります。お湯は2種類。空気に触れると茶褐色に変わる、鉄分を多く含む昔ながらの源泉「黄金の湯」と、無色透明の「白銀の湯」です。石段の途中にある公衆浴場「石段の湯」なら、黄金の湯を気軽に試せます。
アクセス: 上野からの特急で渋川まで行き、そこから坂を上るバスで約25分です。
鬼怒川:気軽に泊まれる川沿いの渓谷
鬼怒川温泉は、日光の社寺からほど近い鬼怒川の狭い谷沿いに延び、崖のすぐ上に大型のリゾートホテルが立ち並んでいます。お湯は無色透明でやわらかな弱アルカリ性で、子どもや肌の敏感な人にもやさしい泉質です。ここでの楽しみは、川を見下ろす大浴場のある快適なホテルに泊まること、そして近くで家族向けのレジャーを楽しむこと。渓谷を下る舟下り、江戸時代がテーマのテーマパーク「江戸ワンダーランド 日光江戸村」、世界の名所をミニチュアで再現した「東武ワールドスクウェア」などがあります。
アクセス: 東武の特急が浅草から鬼怒川温泉駅まで約2時間で直通しています。新宿発のJR・東武直通特急も一部あります。
那須:高原の空気と歴史ある共同浴場
那須温泉は栃木県北部の活火山・茶臼岳の山腹に広がり、夏は平地よりはっきりと涼しく過ごせます。周辺には皇室の御用邸もあります。地元の言い伝えでは、源泉の発見は1,300年以上前にさかのぼるとされています。入浴するなら鹿の湯へ。木造の古い共同浴場で、小さな湯船が並び、奥へ進むほどお湯が熱くなります。白濁した硫黄泉は刺激が強いので、いちばん熱い湯船には短めに入りましょう。近くには九尾の狐の伝説が残る殺生石や、冬以外は山頂近くまで上れる那須ロープウェイがあります。
アクセス: 東北新幹線で那須塩原まで東京から約70分。そこから路線バスで那須湯本方面へ上ります。
どの温泉地でも役立つヒント
- 日帰りか、泊まりか: 箱根と鬼怒川は日帰りでも楽しめます。草津、伊香保、那須は旅館に一泊する価値があります。
- 週末は早めに予約を: 土曜の夜、紅葉シーズン、年末年始はすぐに埋まります。
- 大きな荷物は先に送る: 山道のバスや石段をスーツケースで移動するのは大変です。東京のホテルから宅配便で荷物を送るサービスが広く利用できます。
- タトゥー: 今もタトゥーのある人の入浴を断る公衆浴場は少なくありません。専用の風呂が付いた旅館の客室を選ぶのが、いちばん簡単な解決策です。
旅のプランを立てる
一泊なら季節で選ぶのがおすすめです。春と夏は箱根か鬼怒川、紅葉や雪の季節は草津か那須、歩いて楽しめる温泉街ならいつでも伊香保。鬼怒川は日光と、草津は軽井沢と、箱根は富士山周辺と組み合わせやすい温泉地です。特に人気の2か所については、草津温泉ガイドと東京から行く箱根温泉日帰りガイドで詳しく紹介しています。



