
着物で楽しむ時代祭|時代行列の見どころと観覧おすすめスポットを解説
10月22日、京都・時代祭を着物で。約2,000人の時代行列を時代ごとに解説し、平安神宮までのルートとおすすめの観覧場所をご紹介します。
2026年9月14日·✍️ olablog·⏱ 16 分で読める
10月22日、京都・時代祭を着物で。約2,000人の時代行列を時代ごとに解説し、平安神宮までのルートとおすすめの観覧場所をご紹介します。
時代祭(Jidai Matsuri, Festival of the Ages)は、京都の歴史を「歩いて」見せてくれる祭りです。毎年10月22日、約2,000人が京都御所(Kyoto Imperial Palace)から平安神宮(Heian Shrine)までの約2kmの道のりを、京都が都であった各時代の装束をまとって練り歩きます。行列は明治維新に始まり、平安遷都の794年までさかのぼっていきます。衣装は舞台用の小道具ではなく、京都の染織工房が当時と同じ織りや染めの技法で仕立てた本物です。だからこそ行列が通り過ぎるまでに2時間を要し、沿道にも着物姿で訪れる観客が多いのです。一年でもっとも装いの華やかな人波が見られる日といえるでしょう。
開催日と雨天時のルール
10月22日は、京都が都として定められた日、つまり平安遷都の記念日です。行列が翌10月23日に順延されるのは大雨の場合のみで、その判断は22日の朝に下されます。10月下旬は京都でもとりわけ美しい季節のひとつで、気温は18〜21℃ほど、空気は乾いて過ごしやすく、紅葉も色づき始めます。なお2026年の10月22日は木曜日で平日にあたるため、東京方面から訪れる方は休暇の取得を早めに計画しておくと安心です。東京駅から京都駅までは東海道新幹線「のぞみ」で約2時間15分前後なので、前日入りすれば朝から余裕をもって着付けに臨めます。
同じ日の夜には、市街の北に位置する山あいの里・鞍馬(Kurama)で鞍馬の火祭(Kurama no Hi Matsuri)が行われます。迫力ある祭りですが、単線の叡山電車(Eizan Line)は大変な混雑となり、何時間も立ちっぱなしになることも珍しくありません。着物姿での参加はおすすめしません。
行列の見方
行列は新しい時代から古い時代へと順に進むため、最初に目にするのがもっとも近い時代、最後が平安京の始まりとなります。この順番を頭に入れておくだけで、2時間にわたる衣装の連なりがひとつの物語として見えてきます。
| 列(行列の順) | 時代 | 見どころ |
|---|---|---|
| 明治維新(Meiji Restoration) | 1868年 | 笛と太鼓を奏でながら進む維新勤王隊の鼓笛隊。この音色が行列の幕開けを告げます |
| 江戸時代(Edo period) | 1603〜1868年 | 漆塗りの箱を携えた徳川の使者たち。江戸時代婦人列には、手の込んだ髪型で装った著名な女性たちが登場します |
| 安土桃山時代(Azuchi-Momoyama) | 1573〜1603年 | 豊臣秀吉の一行。もっとも華やかな甲冑と金色の装飾が目を引きます |
| 室町時代(Muromachi) | 1336〜1573年 | 足利将軍の行列と、色鮮やかな装いで踊る風流踊りの一団 |
| 吉野時代(Yoshino, 南朝) | 14世紀 | 楠木正成(Kusunoki Masashige)率いる騎馬隊 |
| 鎌倉時代(Kamakura) | 1185〜1333年 | 狩装束に身を包んだ騎馬の射手たち |
| 藤原時代(Fujiwara, 平安) | 794〜1185年 | 絹の装束をまとった公家たちと、名高い婦人列。紫式部(Murasaki Shikibu)、清少納言(Sei Shonagon)、甲冑姿の巴御前(Tomoe Gozen)が登場します |
| 延暦時代(Enryaku, 平安遷都) | 794年 | 桓武天皇(Emperor Kanmu)の朝廷に仕えた武官や文官。最後尾の2基の御鳳輦には、平安京最初と最後の天皇の御霊が祀られています |
ルートと通過時刻
| 地点 | 時刻 |
|---|---|
| 京都御所 建礼門(Kenreimon Gate) | 12:00 出発 |
| 堺町御門(Sakaimachi Gate)から丸太町通(Marutamachi-dori)へ | 12:15 |
| 烏丸通(Karasuma-dori)を南へ、御池通(Oike-dori)まで | 12:30〜13:00 |
| 御池通を東へ、河原町通(Kawaramachi-dori) | 13:00〜13:30 |
| 三条通(Sanjo-dori)を東へ、鴨川(Kamo River)を渡る | 13:40〜14:00 |
| 神宮道(Jingu-michi)、平安神宮大鳥居 | 14:00〜14:30 到着 |
行列の先頭が平安神宮に到着するのは14時30分ごろですが、最後尾が着くのは16時ごろになります。どこで観覧するにしても、全体が通り過ぎるまでに2時間はかかると考えておきましょう。
おすすめの観覧場所
- 京都御所、堺町御門付近の無料観覧エリア。 行列は御所の玉砂利の上で隊列を整えるため、すべての列を間近で、しかも出発前の整った姿で見ることができます。11時までには到着しておきましょう。日陰がほとんどないので日傘は必須です。
- 御池通。 ルートの中でもっとも道幅の広い通りで、京都市役所(Kyoto City Hall)前には有料観覧席が設けられます。有料席の後ろにある無料の歩道は、12時30分には3列ほどの人垣になります。
- 三条大橋(Sanjo Bridge)と鴨川東側の三条通。 比較的人出が少なく、川を背景に、ご自身を手前に入れて行列と一緒に撮影するのに絶好の場所です。
- 神宮道と平安神宮の参道。 行列の背後にそびえる朱塗りの大鳥居は、時代祭を象徴する一枚になります。こちらの有料席は売り切れてしまいますが、着物でお出かけの方には神宮道沿いの無料エリアがおすすめです。神宮の境内に近く、見終わったあとに腰を下ろして休めるからです。
有料観覧席(京都御所、御池通、平安神宮)は9月上旬に発売されます。グループの中に2時間立ち続けるのが難しい方がいる場合は、購入する価値が十分にあります。
何を着ていくか
10月下旬は着物にもっとも適した季節です。袷(あわせ)の着物がちょうどよい涼しさでありながら、夕暮れまではコートも必要ないほどの暖かさがあります。時代祭は格式ある祭りで、観客の装いも改まったものが多いため、普段使いの柄よりも一段格上の着物をレンタルするのにふさわしい日です。
OlaChill京都清水店では、訪問着(Houmongi、格式あるお出かけ着、12,000円)や留袖(Tomesode、紋入りの礼装、12,000円)が祭りの雰囲気にぴったりです。もう少し軽やかな装いがお好みなら、5,500円の小紋(Komongi)でも十分お楽しみいただけます。男性には、羽織袴付きの紋付(Montsuki、10,000円)がおすすめで、行列の江戸時代の家臣たちとも呼応する装いになります。色は深紅、からし色、オリーブ、茶色といった秋らしい色合いに、対照的な色の帯を合わせると映えます。ヘアセット(1,500円)を加え、さらに祭りの日を特別なひとときにしたい方はメイク(5,000円)もぜひどうぞ。
1日のプラン
- 09:00 清水店で着付け。格式のあるセットを選び、ヘアセット込みで45分ほどを見込んでおきましょう。
- 10:00 日帰り観光客が増える前に三年坂(産寧坂、Sannenzaka)と二年坂(Ninenzaka)を散策し、そのままねねの道(Nene-no-michi)を北へ進んで円山公園(Maruyama Park)へ。
- 11:00 知恩院(Chion-in)、青蓮院(Shoren-in)を抜けて神宮道まで徒歩で移動します(清水から約35分、円山公園から先はずっと平坦な道です)。神宮道沿い、または大鳥居近くの無料エリアで場所を確保しましょう。
- 12:00〜14:00 近くで早めの昼食を(岡崎(Okazaki)エリアには美術館周辺にカフェが点在しています)。13時45分までには観覧場所に戻りましょう。
- 14:00〜16:00 行列が到着し、目の前を通り過ぎていきます。最後の列が神宮に入るのは16時ごろです。
- 16:15 平安神宮の神苑(拝観料は少額です)に入り、池を背景に夕方の写真撮影を楽しんだら、タクシーまたは206系統の市バスで清水方面へ戻ります。京都市バスではICOCAやSuicaなどの交通系ICカードが使えるので、小銭を用意しなくても乗車できて便利です。着物は18時までにご返却いただくか、翌日返却(+1,100円)を追加して祇園(Gion)で夕食を楽しむのもおすすめです。
持ち物チェックリスト
- 昼の日差しをしのぐ日傘と、16時以降の日陰で羽織る薄手のストール
- 有料席を確保している場合は、クッションや折りたたみ椅子
- 小ぶりの斜めがけバッグ(帯の上にリュックは背負わないようにしましょう)
- 神苑の拝観料と帰りのタクシー代用の現金
- 履き心地のよい足袋(2時間立ち続けることになります)
よくある質問
時代祭は子ども連れでも楽しめますか? 辛抱強いお子さまなら楽しめます。馬や甲冑、鼓笛隊は子どもの興味を引きつけますが、2時間立ち続けるのはやはり長丁場です。折りたたみ椅子とおやつを持参するか、京都御所で最初の1時間だけ観覧するのもひとつの方法です。
参加者の写真を撮ってもよいですか? 歩道からの撮影は問題ありません。ただし車道には出ないこと、そして参加者に立ち止まるよう頼まないことを守ってください。参加者は厳格なスケジュールに沿って歩いています。間近で人物を撮るなら、正午前の京都御所の隊列待機エリアが最適です。
着物で出かけるなら、時代祭と11月の紅葉、どちらがおすすめですか? どちらも理想的です。10月下旬に1日だけ時間があるなら、時代祭なら格式ある行事と色づき始めの紅葉の両方を楽しめます。紅葉の見頃の着物については、着物を着るのに最適な季節ガイドで詳しくご紹介しています。
屋台は出ていますか? 出ていません。時代祭は行列であり、縁日ではありません。食事は観覧の前後に、岡崎、三条、祇園などでとりましょう。
予約なしで当日に着物をレンタルできますか? 10月22日はおすすめしません。清水店では9時から着付けを行っていますが、午前中の枠はすぐに埋まってしまいます。オンラインでご予約いただくと10%お得になります。
時代祭の着物を予約する
10月22日の訪問着、留袖、紋付は京都清水店でご予約いただけます。ご予約の際は9時の枠をご指定ください。京都のほかの祭りについては祇園祭ガイドで、すべての着物スタイルは着物レンタルページでご覧いただけます。



