高尾山日帰りハイキング:登山道、薬王院、山頂の眺め
2026年5月4日 · ✍️ olablog · ⏱ 10 分で読める
新宿から高尾山に登るには。どの番号の登山道を選ぶか、薬王院と山頂の見どころ、紅葉と富士山の眺めを楽しむならいつ行くべきかを紹介します。
高尾山は、本格的な遠征はせずに、ちゃんとした山に登りたいときに東京の人が向かう山です。都心の西の端にあって標高は599m、新宿からの電車は登山口から歩いて数分の駅に着き、番号の付いた登山道のなかから、舗装された寺への参道と沢沿いの岩がちな道を選べます。原生の自然ではなく、秋の日曜日はハイキングというよりお祭りのような賑わいですが、東京近郊で最も手軽に富士山を眺められる場所のひとつです。
都心からのアクセス
いちばん簡単なのは、新宿から京王線で山のふもとの高尾山口駅へ向かうルートで、速い列車なら約50分です。高尾山口行きの列車を探しましょう。それ以外の列車では北野で乗り換えが必要なことがあります。運賃はSuicaやPASMOで払えます。
JRパスを使う場合は、JR中央線で高尾駅まで行き、京王線に乗り換えて一駅で高尾山口へ。この区間はパスの対象外です。
高尾山口からそば屋が並ぶ短い通りを抜けると、ケーブルカーとリフトの乗り場に着き、ほとんどの登山道はここから始まります。
登り方を選ぶ
ケーブルカーかリフト。 どちらも中腹まで上がり、標高差の半分をゆうに超える分を肩代わりしてくれます。ケーブルカーは約6分で、日本でも有数の急勾配のケーブルカー路線です。屋根のないリフトはその横を走り、約12分かかります。山上側の駅から山頂までは徒歩でおよそ40分です。
1号路(表参道)。 寺の境内を通るメインの参道です。ほとんどが舗装されており、ふもとから歩くなら1時間半ほど見ておきましょう。人の多さは覚悟してください。山でいちばん混む道で、初めての訪問にはいちばんのおすすめです。
6号路。 杉林の中を沢に沿って進む細い道で、小さな琵琶滝の横を通ります。この滝では今も山の修行者が滝に打たれる行を行っています。濡れた岩、木の根、飛び石が続きます。最も趣のある登り方ですが、雨上がりにスニーカーで行くのは不向きです。
稲荷山コース。 ケーブルカー乗り場の近くから始まる尾根道で、木々の間を登り、ところどころ視界の開けた展望ポイントがあります。1号路より人が少なく、6号路より乾いています。
体力のある人には、6号路か稲荷山の尾根で登り、1号路で下りるのがおすすめです。きつい部分を終えてから、下りの途中で寺に立ち寄れます。
山の見どころ
ケーブルカーの山上駅の近くには小さなさる園と野草園があり、家族連れが気軽に立ち寄れます。1号路を少し進むと、むき出しの根が触手のようにうねる古木「たこ杉」が立っています。山門を過ぎると、道は一時的に急な石段とゆるやかな坂に分かれます。石段は108段で、仏教の教えにある108の煩悩にちなんだ数です。
山の中心は薬王院です。寺の伝承によれば8世紀の創建とされ、仏教とそれ以前からの信仰が混ざり合った山岳信仰の修行・修験道の拠点であり続けています。境内のあちこちにある天狗の像を探してみてください。鼻の長い天狗とカラスのくちばしを持つ天狗は、高尾山を守る山の精霊だと言われています。
山頂はビジターセンターや茶屋のある広く賑やかな広場です。晴れた日には南西の丹沢山地の向こうに富士山がそびえ、東には関東平野が都心の高層ビル群まで広がります。冬至前後の数日間は、ここから見ると太陽が富士山頂のほぼ真後ろに沈み、写真愛好家が集まります。
まだ脚に余裕があれば、先へ進みましょう。山頂から少し歩いたもみじ台では、より静かに富士山を眺められます。尾根道を1時間ほど歩いて着く城山には、開けた草地の斜面と、夏の巨大なかき氷で知られる茶屋があります。尾根からは谷のバス停へ下りる道があり、バスで高尾駅に戻れます。
ベストシーズン
秋は最盛期です。紅葉はたいてい11月中旬から下旬に色づき、週末はケーブルカーの待ち列が長くなることがあります。早めに着くか、平日に訪れましょう。
冬は空気が最も澄み、富士山がいちばん確実に見えます。未舗装の登山道の日陰部分は、朝は凍結していることがあります。
春は4月に桜がちらほら咲き、5月には新緑がまぶしく、どちらも秋の混雑なしで楽しめます。
夏は暑く湿度が高めです。6号路と沢沿いは比較的涼しく、ケーブルカー山上駅近くのビアガーデンで山は夕方からのスポットになります。6月の梅雨時は自然の登山道がぬかるみます。
実用的なヒント
- 1号路ならスニーカーで大丈夫です。6号路と稲荷山の尾根には、グリップの効く靴を履きましょう。
- 1号路沿いと山頂では飲み物や軽食が売られていますが、未舗装の登山道では水を持参しましょう。
- ごみ箱はあてにせず、ごみは持ち帰るつもりでいましょう。
- 名物のとろろそば(すりおろした山芋をのせたそば)をぜひ味わってください。
- リフトはケーブルカーより早く運行を終えます。山頂でのんびりする前に最終便を確認しましょう。
- 高尾山口駅の隣にある京王高尾山温泉 極楽湯は、一日の締めくくりにぴったりの日帰り温泉です。
旅の計画
ケーブルカー、1号路、寺、山頂なら半日で余裕をもって回れます。城山までの尾根歩きとゆっくりのそばランチを加えれば一日コースになりますが、それでも夕方には新宿に戻れます。登山道ごとの比較、食事処、夏のビアガーデンについて詳しくは高尾山完全ガイドを、高尾山と東京周辺のほかの見どころを組み合わせたい方は日帰りツアーをご覧ください。



