
伊豆半島でシュノーケリング:おすすめスポットと東京からの行き方
船でしか行けないヒリゾ浜、溶岩の磯が続く城ヶ崎海岸、穏やかな大瀬崎。伊豆半島のシュノーケリングスポットと東京からのアクセス、ベストシーズン、安全のコツを紹介。
2026年5月4日·✍️ olablog·⏱ 11 分で読める
船でしか行けないヒリゾ浜、溶岩の磯が続く城ヶ崎海岸、穏やかな大瀬崎。伊豆半島のシュノーケリングスポットと東京からのアクセス、ベストシーズン、安全のコツを紹介。
伊豆半島は、東京からいちばん近い「浜辺より魚が主役」のシュノーケリングエリアです。半島の南端沖には暖かい黒潮が流れ、海岸線の大半は砂浜ではなく火山性の岩場。この二つが合わさって、澄んだ水、海藻に覆われた岩礁、そして夏の終わりには南から流れ着いた熱帯の魚たちが見られる海が生まれます。沖縄ではありませんし、沖縄のふりもしません。水温は低めで、エントリーは岩場が多め。そのかわり、首都から数時間の距離に、にぎやかで変化に富んだ磯が広がっています。
東京からのアクセス
伊豆には性格のまったく違う二つの海岸があり、どちらを選ぶかで移動手段が決まります。
東海岸(伊東・城ヶ崎・下田)。こちらは鉄道が便利です。東京から東海道新幹線で熱海へ行き、JR伊東線で伊東へ。線路はそのまま伊豆急行線として南へ続き、伊豆急下田まで行けます。もっと楽なのは特急「踊り子」で、東京駅から乗り換えなしで海岸沿いを南下します。伊東まではおよそ2時間、下田まではおよそ2時間半〜3時間が目安です。夏の週末は座席を早めに予約しましょう。
西海岸(大瀬崎・堂ヶ島)。こちらの海岸沿いには鉄道が通っておらず、バスは本数が少なく時間もかかります。道は崖沿いや小さな漁港を縫うように曲がりくねっているので、車で回るのが圧倒的に便利です。
「日帰り」について一言。伊東に近い城ヶ崎・富戸エリアなら気軽に日帰りできます。半島南端のヒリゾ浜も長い一日をかければ日帰り可能ですが、泳ぐ時間より移動時間のほうが長くなります。下田に一泊すれば、ゆとりのある旅になります。
シュノーケリングスポット
ヒリゾ浜(南伊豆町)
ヒリゾ浜は半島南端近くにある、崖に囲まれた岩場の入り江です。ふつうは中木港から短時間の渡し船で渡ります。陸から下りる道がないため水の透明度は驚くほど高く、岩棚がゆるやかに深くなっていくので、初心者は浅瀬で魚を眺めながら浮かび、泳ぎに自信のある人は深い水路へと向かえます。渡し船は夏のシーズン中だけの運航で、海が荒れると欠航します。浜には売店もトイレも日陰もないので、飲み物、食べ物、日よけになるものを持参してください。8月の週末は港周辺が早くから混み合うので、朝いちばんに到着するのがおすすめです。
城ヶ崎海岸と富戸(伊東市)
伊東の南には、近くの大室山のかつての噴火でできた黒い溶岩の断崖が壁のように続いています。東京から手軽に行けるダイビングエリアとしては屈指の知名度を誇り、富戸にある伊豆海洋公園がその主な拠点で、シャワーやダイビングショップがそろっています。ここでは岩場から入り、すぐに深くなる海へ出るため、泳ぎに自信のある人向けのエリアです。シュノーケリングが初めてなら、地元ショップのガイド付きプランを予約しましょう。器材やエントリーポイント、海況の判断まで任せられます。海から上がったら、崖の上の遊歩道を歩いて門脇吊橋まで足をのばしてみてください。
大瀬崎(沼津市)
半島の北西の角では、細長い岬が駿河湾へと弧を描いて突き出し、その内側に穏やかな湾をつくっています。この地形に守られているおかげで、大瀬崎は日本でも有数のダイビング講習の人気スポットになっており、外海側が波立っている日でも、のんびりシュノーケリングを楽しむのにぴったりです。晴れた朝には海の向こうに富士山が見え、岬の先端には古いビャクシンの林に囲まれた小さな神社があります。
下田のビーチ
下田は伊豆を代表する海辺の町です。白浜大浜は長く続く白砂のビーチで、魚を見るより泳ぐのに向いていますが、両端の岩場はマスクをつけて探検する価値があります。下田はヒリゾ浜へ向かう拠点としても最適です。
泳ぐのに一休みしたいときは、西海岸の堂ヶ島まで車を走らせてみましょう。海の状態がよければ、遊覧船が断崖に刻まれた海の洞くつへと入っていきます。
ベストシーズン
日本の海水浴場が開くのは、おおむね7月中旬から8月下旬までの短い期間で、ライフガードや海の家がそろいます。海水は気温よりもゆっくり温まるため、水温と透明度の点では8月下旬から9月がいちばんよい時期になることが多いです。夏の終わりから初秋にかけては、小さな幼生のうちに潮に乗って北上してきた熱帯魚がもっとも多く見られる時期でもあります。
注意点が二つあります。8月中旬以降はクラゲが増えること、そして夏の終わりの台風が大きなうねりを海岸に送り込むことです。うねりは台風本体が来る何日も前から届くことがあります。7月〜9月以外はウェットスーツが必要で、最新の海況を把握しているダイビングショップと一緒にシュノーケリングするのが安心です。
実用的なヒント
- 肌と足を守る。 ラッシュガードや薄手のウェットスーツは体を冷えから守り、刺されるのも防ぎます。エントリーの多くは岩やフジツボの上を歩くので、マリンシューズかブーツ付きのフィンを使いましょう。
- 風を読む。 伊豆の東海岸と西海岸は向きが違うため、片方が荒れているときはもう片方が穏やかなことがよくあります。前夜に天気予報を確認して、行く海岸を決めましょう。
- ひとりでシュノーケリングしない。 港や遊泳禁止の表示がある場所には入らないでください。海水浴シーズン以外や、指定された海水浴場の外では、誰も海を見守っていません。
- 海のものを持ち帰らない。 貝、ウニ、イセエビなどは地元の漁業権の対象で、記念のつもりでも採れば密漁になります。
旅のプラン
初めてなら、午前中に城ヶ崎か富戸で海に入り、午後は崖の上の遊歩道を歩いて、その日の夜に東京へ戻るプランがおすすめです。2日あるなら下田に泊まり、朝いちばんの渡し船でヒリゾ浜へ、翌朝は西海岸を北上して大瀬崎へ。車のありがたみを実感するのは西海岸です。OlaChillでレンタカーを予約すれば、入り江から入り江へ自分のペースで移動し、海が穏やかそうな場所で気ままに車を止められます。



