
和歌山で着物散策|高野山・熊野那智の撮影スポットと1日の過ごし方
和歌山を着物で巡るガイド。高野山奥之院の杉並木、熊野那智大社と那智の滝、大門坂の石畳、和歌山城、白浜まで。京都からの電車所要時間とモデルプランもご紹介します。
2026年9月14日·✍️ olablog·⏱ 15 分で読める
和歌山を着物で巡るガイド。高野山奥之院の杉並木、熊野那智大社と那智の滝、大門坂の石畳、和歌山城、白浜まで。京都からの電車所要時間とモデルプランもご紹介します。
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和歌山県(Wakayama)は、紀伊半島の南に広がる祈りの地です。816年に弘法大師(Kobo Daishi)が開いた山上の聖地・高野山、そして身分を問わず千年にわたって人々が歩いて詣でた熊野の社。杉の森と滝、石畳の参詣道が続くこの県で着物をまとうことは、かつての参詣者たちの装いへ立ち返ることでもあります。那智へ続く大門坂の登り口では、今も地元のお店が平安時代の旅装束を貸し出しており、坂を登る人々が身につけています。この地で着物を着るという発想が、いかに自然なものかがよくわかります。
京都からの日帰り旅ではありません。一泊が前提となりますが、関西でもとりわけ心に残る旅になるはずです。
二つの霊場、二つの趣
高野山(Koyasan):標高800メートルの山上盆地に117の寺院が集まる宗教都市です。奥之院(Okunoin)は、樹齢300年を超える杉木立の下を約2キロにわたって続く参道で、20万基ともいわれる墓碑や灯籠が並び、その奥に弘法大師の御廟が鎮まります。壇上伽藍(Danjo Garan)は高野山の中心となる伽藍で、朱塗りの根本大塔(Konpon Daito)がひときわ目を引きます。宿泊は宿坊と呼ばれる寺院の宿で、精進料理をいただき、朝6時の朝のお勤めに参加することができます。
熊野那智(Kumano Nachi):熊野那智大社(Kumano Nachi Taisha)と、隣に建つ青岸渡寺(Seiganto-ji)は、那智の滝(Nachi Falls)を見下ろす山の斜面に並んで建っています。那智の滝は落差133メートル、一段の滝としては日本一の高さを誇ります。三重塔の背後に滝が流れ落ちる構図は、和歌山でもっとも多く撮影されている一枚といってよいでしょう。大門坂(Daimonzaka)は杉木立のなかを600メートルにわたって続く石畳の参道で、何世紀にもわたり参詣者たちが登ってきた道です。
和歌山で着物が映える撮影スポット
| スポット | おすすめの時間帯 | アクセス | 混雑度 |
|---|---|---|---|
| 奥之院の杉並木(Okunoin) | 朝霧の立つ早朝、灯籠のともる夕暮れ | 高野山駅からバスで15分 | 中程度。夜明けはほぼ無人 |
| 壇上伽藍と根本大塔(Danjo Garan / Konpon Daito) | 塔に夕方の光が差す午後遅く | 千手院橋(Senjuin-bashi)から徒歩10分 | 中程度 |
| 大門坂の石畳(Daimonzaka) | 午前中 | 紀伊勝浦(Kii-Katsuura)からバスで20分 | 少なめ〜中程度 |
| 青岸渡寺の三重塔と那智の滝(Seiganto-ji / Nachi Falls) | 午前中。三重塔は東向き | 大門坂を登りきった先、または那智山(Nachisan)行きバス | 中程度 |
| 熊野本宮大社と大斎原の大鳥居(Kumano Hongu Taisha / Oyunohara) | 午後 | 新宮または田辺からバスで1時間 | 少なめ |
| 和歌山城(Wakayama Castle) | 4月上旬の桜、西之丸庭園の橋 | 和歌山駅からバスで10分 | 少なめ |
| 紀三井寺の石段(Kimiidera) | 関西でいちばん早く桜が咲く3月下旬 | JR紀三井寺駅から徒歩10分、石段231段 | 少なめ |
| 白浜・円月島(Shirahama Engetsu Island) | 岩のアーチ越しに沈む夕日 | 白浜駅からバスで15分 | 中程度 |
| 湯浅の醤油の町並み(Yuasa) | 午後 | JR湯浅駅から徒歩10分 | ごく少ない |
県内で着物姿をもっとも美しく写せるのは、やはり大門坂です。杉の巨木のあいだに267段の石段が続き、入口には苔むした夫婦杉(Meoto-sugi)が出迎えてくれます。傾斜はゆるやかなので、ゆっくり歩けば草履でも登ることができます。坂を登りきると、今度は那智大社へ続く467段の石段が待っていますが、こちらは傾斜がきつくなります。大門坂だけで十分だと感じたら、バスで回り込むのがおすすめです。
季節ごとの楽しみ
- 3月下旬〜4月上旬:紀三井寺の早咲きの桜と、満開の和歌山城。
- 5月:壇上伽藍の周辺にシャクナゲが咲き、山の上は涼やか。ゴールデンウィーク期間中は高野山も参拝客で混み合うため、連休を外した平日がねらい目です。
- 7月:7月14日は那智の扇祭り(那智の火祭)。12本の大松明が滝へ向かって運ばれます。暑さ対策には浴衣を。大変な混雑を覚悟してください。
- 8月:高野山は大阪より10度ほど涼しく、8月13日には「ろうそく祭り」で奥之院が無数のろうそくに照らされます。お盆の時期にあたるため、墓参りや帰省の参拝客も多く、宿坊は早めの予約が安心です。
- 10月下旬〜11月:紅葉はまず高野山から色づき、続いて那智、本宮へと移っていきます。
- 冬:高野山には雪が降ります。宿坊の廊下には暖房がないので、羽織に加えて宿の綿入れ(丹前)を羽織りましょう。
着物はどこで借りるか
OlaChillの店舗は京都清水店と東京浅草店です。和歌山へは、京都で着付けをして翌日返却オプション(1,100円)を付けるか、ご予約時に店舗と相談のうえ2泊プランにするのがおすすめです。
- 高野山へ:京都から新大阪まで新幹線で15分、地下鉄でなんば(Namba)へ移動し、南海の特急で極楽橋(Gokurakubashi)まで行き、ケーブルカーで山上へ。合計でおよそ3時間です。9時に着付けを済ませれば13時には山上に着き、14時半には奥之院に入れます。
- 那智へ:京都から新大阪へ出て、特急くろしおで紀伊勝浦へ。新大阪からおよそ3時間半かかります。移動だけで丸一日を使うため、勝浦か那智に泊まり、翌朝に大門坂を登るのがよいでしょう。なお首都圏から向かう場合は、羽田空港から南紀白浜空港への空路を使う方法もあります。
- ハイヤー:高野山と那智は車で4時間ほど離れており、直通の鉄道はありません。一度の着物旅で両方を巡るなら、京都発の運転手付きの車で2日間かけて回るのが唯一の方法です。お見積もりは運転手付き高級車の手配からどうぞ。
料金は男性浴衣4,000円〜、女性浴衣4,500円〜、小紋5,500円、訪問着12,000円です。高野山の寺院を巡るなら、落ち着いた色柄の小紋や、男性なら紋付(10,000円)がその場の雰囲気によくなじみます。ヘアセットは1,500円、メイクは5,000円。オンライン予約なら店頭価格より10%お得になります。
着物旅のモデルプラン:京都発・高野山一泊
- 3日前まで:翌日返却オプション付きの着物プランを予約(2泊の場合は返却日程を店舗と確認)し、あわせて高野山の宿坊を予約します。
- 9:00 清水店:着付けは約30分。足元は草履にし、ショールも忘れずにお願いしましょう。
- 10:00 京都からなんばへ:新幹線と地下鉄を乗り継ぎ、なんばから11時半ごろの南海特急に乗車します。
- 13:00 極楽橋からケーブルカー:5分で山上へ。バスで千手院橋まで移動します。
- 14:00 壇上伽藍:根本大塔と金堂(Kondo)を参拝し、その後に宿坊へチェックイン。
- 16:30 奥之院:一の橋(Ichinohashi)から入り、灯籠に明かりがともりはじめるなか、杉並木の参道を御廟まで歩き通します。御廟橋(Gobyobashi)から先は撮影禁止です。
- 翌朝:宿坊で6時の朝のお勤めに参加したあと、南海で大阪、京都へ戻ります。着物は10時までに、または事前に取り決めた日に返却してください。
実用メモ
- 奥之院の参道は舗装されていますが、日陰で湿気が多く、石に生えた苔は草履だと滑りやすくなっています。道の中央の盛り上がった部分を歩きましょう。
- 宿坊では寝間着や入浴用に浴衣が用意されています。レンタルの着物は畳の上にたたんで置かず、宿で渡されるハンガーに掛けておいてください。
- 大門坂には手すりがありません。片手で着物の前裾を持ち、もう片方の手でバランスをとりながら歩きましょう。
あわせて読みたい:和歌山・那智の滝、熊野古道の巡礼ルート。大阪から向かう方は大阪から高野山へ貸切マイクロバスでもどうぞ。
よくある質問
レンタル着物で熊野古道を歩けますか? 歩けるのは石畳で距離も短い大門坂だけです。中辺路(Nakahechi)などの森のルートは本格的な山道なので、別の日に登山靴で歩いてください。
京都から高野山へは日帰りできますか? 着物では難しいです。片道3時間かかるため、現地で過ごす時間がほとんど残りません。翌日返却オプションを付けて、宿坊に一泊しましょう。
着物で行くなら高野山と那智、どちらがおすすめですか? アクセスのしやすさと歩きやすさなら高野山。写真映えする決定的な一枚なら那智です。2泊と車があれば、両方巡ることができます。
高野山に着物店はありますか? OlaChillの店舗はありません。大門坂の平安装束レンタルは地元のお店によるもので、坂を登る間だけの貸し出しです。着物で一日を過ごすなら、清水店で着付けをしてお出かけください。
高野山はどのくらい寒いですか? 一年を通して大阪よりおよそ8度低めです。11月になると明け方は氷点下近くまで冷え込みます。羽織とショールは欠かせません。
京都からの着物旅を予約する
OlaChill着物レンタルのページでプランを選び、一泊する場合は返却のタイミングを相談のうえ、ケーブルカーで山上の聖地へ向かいましょう。高野山と那智を車でまとめて巡りたい方は、運転手付き高級車の手配からお問い合わせください。



