
屋久島・縄文杉トレッキング:ルート、所要時間、装備
屋久島の縄文杉へ歩いて行く方法。荒川登山バス、往復22kmの登山道の区間ごとの様子、所要時間、ベストシーズン、持ち物をまとめました。
2026年5月4日·✍️ olablog·⏱ 11 分で読める
屋久島の縄文杉へ歩いて行く方法。荒川登山バス、往復22kmの登山道の区間ごとの様子、所要時間、ベストシーズン、持ち物をまとめました。
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縄文杉は、屋久島の古い杉のなかで知られている限り最大の木です。ねじれた幹に苔が筋のように走り、樹齢は2,000年から7,200年まで諸説あります。見に行くこと自体は難しくありませんが、とにかく長い道のりです。往復約22km、ほぼ一日歩き通しで、その多くは雨の中になります。登山の経験は必要ありません。必要なのは早朝の出発、しっかりした靴、そして最終バスから逆算した計画です。
目指すのはどんな木か
屋久島では、樹齢千年を超える杉を「屋久杉」と呼び、それより若い木は単に「小杉」と呼ばれます。縄文杉が広く知られるようになったのは1960年代のことで、日本の先史時代である縄文時代にちなんで名付けられました。標高約1,300mに立ち、根が踏み荒らされないよう設けられた木製の展望デッキから眺める形になっているため、近づいて触れることはできません。屋久島は1993年、日本で最初の世界自然遺産のひとつに登録されました。
屋久島と登山口へのアクセス
屋久島は鹿児島の南にあります。鹿児島からの飛行機は約35分で、数は少ないものの福岡や大阪(伊丹)からの直行便もあります。海路では、鹿児島発の高速船(ジェットフォイル)が寄港地によって約2〜3時間、速度の遅いフェリーは約4時間です。船は北の宮之浦か東の安房に着きます。トレッキングの拠点としては安房のほうが便利です。
3月から11月までは、荒川登山口へ向かう林道にマイカーで入ることができません。車か路線バスで屋久杉自然館まで行き、荒川登山バスに乗り換えます。所要時間は約30分です。バスの乗車券は、屋久島交通の営業所や観光案内所、あるいは宿を通じて事前に買っておきましょう。始発は早朝のかなり早い時間に出発し、帰りの最終バスの時刻がその日いちばん大事な数字になります。
登山者には山岳部環境保全協力金の支払いも求められており、島内で事前に、または登山口で納められます。日帰りは1,000円、山中で泊まる場合は2,000円です。
区間ごとの登山道
荒川登山口から大株歩道入口まで(約8km)。 大部分は昔の森林軌道(トロッコ道)をたどります。ほぼ平坦ですが足にはこたえます。枕木から枕木へと歩いたり、レールの間の細い板の上を進んだりしながら、川に架かる橋をいくつも渡ります。中ほどで通る小杉谷には、かつて学校まである林業の集落がありましたが、今は石垣と小さな空き地が残るだけです。軌道の後半では、先の二世代の切り株の上に育った杉、三代杉を探してみてください。
大株歩道入口から縄文杉まで(約2.5km)。 大株歩道入口から本格的な山道が始まり、木の根や岩、長い木の階段をひたすら登ります。最初の見どころはウィルソン株。巨大な杉の中が空洞になった切り株で、20世紀初めにこれを記録したイギリスのプラントハンター、アーネスト・ウィルソンにちなんで名付けられました。中に入って見上げると、梢の切れ目がハートの形に見えます。さらに登ると「大いなる王の杉」を意味する大王杉、枝でつながった二本の木が夫婦のように見える夫婦杉が現れ、最後のひと登りで縄文杉にたどり着きます。
帰り道。 同じ道を引き返します。ほとんどが下りで、疲れた膝にはつらいところです。帰りも登りとほぼ同じだけの時間を見込んでください。往復全体で、たいていの人は約10時間かかります。
山中に泊まる
縄文杉の先には、管理人のいない高塚小屋と新高塚小屋があり、行程を二日に分けられます。寝袋、食料、コンロは自分で運ぶ必要がありますが、日帰りの登山者が来る前の早朝には、縄文杉をほぼ独り占めできます。健脚な人は小屋を使って、標高1,936mで九州最高峰の宮之浦岳まで足を延ばし、別の登山道から下山します。
いつ行くか
屋久島は雨の多さで知られ、林芙美子の小説『浮雲』には、この島では「ひと月に35日雨が降る」という一節があります。どの季節でも雨具は必須です。
- 春(3〜5月) は穏やかで緑が美しい季節ですが、5月初めのゴールデンウィークはバスも登山道も混み合います。
- 6月 は梅雨。大雨でバスが運休したり、沢が増水したりすることがあります。
- 夏 は暑く湿度が高く、夏の終わりからの台風で船や飛行機が数日止まることもあります。
- 秋 はたいてい天候が落ち着いていて、最も良い時期のひとつです。
- 冬 は登山道の上部に雪や氷がつくことがあり、荒川登山バスも運行しません。経験豊富な登山者向けの季節です。
持ち物とペース配分
- ヘッドランプ:暗いうちに歩き始めるうえ、遅れれば夕暮れに戻ることもあります。
- 上下セパレートのレインウェア、ザックカバー、グリップの効く防水の登山靴。濡れた木の根や木の階段は滑りやすくなっています。
- 水(1.5〜2リットル程度)と食べ物すべて。登山道に売店はありません。多くの宿は、前の晩に頼めばトレッキング用の朝食と昼食の弁当を用意してくれます。
- 携帯トイレ。簡易トイレは数か所にありますが、島では携帯トイレの持参が呼びかけられています。
引き返す時刻を決めて、それを守りましょう。午前の遅い時間になっても予定より大きく遅れていれば引き返すべきです。最終バスに乗り遅れると、林道を延々と歩いて下ることになります。ヤクシマザルやシカに餌を与えない、登山道から外れない、トレッキングポールの先にはキャップをつける、といった点も守ってください。
10時間は長すぎると感じるなら、映画『もののけ姫』のモデルになったといわれる苔の森を短い時間で歩ける、白谷雲水峡という選択肢もあります。
旅のプランニング
屋久島には最低でも3泊をあてましょう。1日目は到着、1日はトレッキング、もう1日は雨や台風で延期になった場合の予備日です。初めての人向けの地元ガイドも島にはたくさんいます。モデル日程や地元の食事、宿のアイデアは、縄文杉トレッキング完全ガイドをご覧ください。



