
はじめての居酒屋ガイド:お通し、追加注文のルールから会計まで
日本の居酒屋に行くのが初めてですか?お通しの仕組み、段階的な注文方法、お得な飲み放題、お酒の注ぎ合いのマナー、そしてスマートな会計方法まで分かりやすく解説します。
2026年8月8日·✍️ olablog·⏱ 12 分で読める
日本の居酒屋に行くのが初めてですか?お通しの仕組み、段階的な注文方法、お得な飲み放題、お酒の注ぎ合いのマナー、そしてスマートな会計方法まで分かりやすく解説します。
日本の夜、狭い木製の引き戸の前に赤い赤提灯が灯り始めると、居酒屋(Izakaya)は最も賑やかな時間を迎えます。居酒屋は単なる飲み屋でも、一般的なレストランでもありません。仕事帰りの日本人にとっての「第二の居間」であり、お酒と料理が同じくらい重視され、普段よりも少し大きめの笑い声や会話が許される場所なのです。旅行者にとって、居酒屋は日本の日常の活気を肌で感じるのに最高のスポットと言えるでしょう。しかし、初めて暖簾をくぐる際には、戸惑わないために知っておくべき「暗黙のルール」がいくつか存在します。
お通し(Otoshi):注文していないけれど会計に含まれる小鉢
席につくとすぐに、店員が頼んでもいない小さな小鉢を持ってきます。枝豆(Edamame)やポテトサラダ、魚の煮物など、内容は様々です。これが「お通し(Otoshi)」(関西など一部地域では「突き出し(Tsukidashi)」)と呼ばれるもので、お店のテーブルチャージ(席料)を兼ねた必須の小鉢であり、通常は1人あたり300円〜500円ほどかかります。
多くの観光客が計算違いだと思い込んでお店とトラブルになることがありますが、お通しは日本における至極当たり前の習慣です。サービス料が小さな料理に形を変えたものと考えてみてください。実際、多くのお店がお客さまへの最初の挨拶として、お通しに趣向を凝らしています。メインの料理を待つ間、ぜひ気軽に味わってみてください。
注文は数回に分けて:一度に全部頼まないのがコツ
最初に一回の注文で食事全体を頼み切るスタイルとは異なり、居酒屋では滞在中に少しずつ何度も注文するのが一般的です。定番の流れとしては、まず飲み物からスタートします。「とりあえず生!(Toriaezu nama! - まずは生ビールを!)」というフレーズは、日本の国民的なお約束の合図のようなものです。これに枝豆や叩ききゅうりなどのすぐに出るスピードメニューを添えて頼みます。その後、焼き鳥(Yakitori)の串焼き、刺身(Sashimi)、フライドポテト、焼き魚、冷奴などの料理を、毎回数品ずつゆっくりと追加し、食べ終わったらまた注文するというスタイルを楽しんでいきます。
居酒屋の料理はみんなでシェアして食べることを前提に作られています。1品あたりの価格は300円〜800円程度が多いので、お腹の空き具合に合わせて少しずつ注文するのが無駄もなく、現地の人々のようにじっくりお酒と会話を楽しむコツです。最近では、タブレット端末やQRコードを利用した英語メニュー(写真付き)を導入している店舗も多く、言語の壁を心配する必要もなくなってきています。
飲み放題(Nomihoudai):時間制限で楽しむお酒の定額プラン
大人数のグループで訪れると、「飲み放題(Nomihoudai)」の案内を目にする機会が増えるでしょう。これは90分や2時間といった時間制限内で「お酒が飲み放題」になるお得なプランで、料金は店舗や時間帯によりますが、1人あたり1,500円〜3,000円ほどが相場です。指定されたメニュー内であれば、ビール、日本酒(Sake)、チューハイ、ハイボール、カクテル、ソフトドリンクなどを心ゆくまで注文できます。
注意点として、飲み放題はグループ全員での参加が条件となることが多く、グラス交換制(前のグラスが空になりかけてから次の注文を行う)が基本です。また、終了時間の15分〜30分前には「ラストオーダー(Last order)」が確認されます。飲み放題は非常に楽しいシステムですが、ついつい普段よりもペースが上がってしまいがちです。目的はあくまで心地よい会話を楽しむことであり、飲んだグラスの数を競うことではありません。途中でお水を挟んで飲むのは、日本のビジネスパーソンたちも実践しているスマートな悪酔い防止テクニックです。
お酒のマナー:自分のグラスには注がず、お互いに注ぎ合う
日本の居酒屋文化には「お互いにお酒を注ぎ合う」という美しいマナーが存在します。一緒にお酒を飲んでいる相手のグラスが半分以下になっているのに気づいたら、自らビール瓶や徳利(とっくり)を手にとってお酒を注いであげましょう。逆に自分が注いでもらう時は、両手でグラスを持ち、軽く会釈をして感謝の気持ちを表します。自分で自分のグラスに注ぐ「手酌(Tejaku)」が厳禁というわけではありませんが、年配の方やビジネスパートナーと同席している場合、お互いのグラスへ気を配る姿勢はとても高く評価されます。
その他にも覚えておきたい細かいポイントがあります。全員のグラスに飲み物が行き渡るのを待ってから「乾杯!(Kanpai)」をして飲み始め、フライングは控えましょう。目上の人とグラスを合わせる(乾杯する)際は、自分のグラスの縁を相手のグラスより少し低い位置につけるのが礼儀です。また、ご飯の上に箸を突き刺して立てること(立て箸)や、箸から箸へ直接食べ物を渡すこと(箸移し)は、日本の葬儀の儀式に関連するタブー(禁忌)ですので絶対に避けましょう。
会計方法:チップは不要、レジでのお支払いが基本
お会計をしたい時は、両手の人差し指で「X」のマークを作るか、「お会計お願いします(Okaikei onegaishimasu)」と伝えます。伝統的な居酒屋の多くは、テーブルでの支払いではなく、出入口付近のレジカウンターで会計を行います。伝票はテーブルの伝票立てに挟まれているか、声をかけた際に店員が持ってきてくれます。日本にはチップの習慣がありませんので、請求書通りの金額を支払えば十分です。チップを置くと、店員が困惑して追いかけてきて返却しようとすることもあります。
グループで行く場合は、勘定を人数で等分する「割り勘(Warikan)」が一般的です。なお、個人経営のこじんまりとした居酒屋では現金払いのみ対応しているケースも多いため、念のため千円札などの現金を数千円ほど用意しておくと安心です。お酒と料理をしっかり楽しんでも、1人あたりの平均予算は2,500円〜4,500円程度におさまります。
日本らしさに満ちた夜があなたを待っています
居酒屋は、昼間の厳格なスーツ姿を脱ぎ捨てた素顔の日本と出会える場所です。威勢よく交わされるグラスの音、活気ある注文の声、常連客と気さくに会話を交わしながら焼き鳥を炙る店主の姿がそこにあります。「お通し」の仕組みを知り、数回に分けて注文し、隣の人のグラスに気を配り、現金を用意しておくだけで、初めての居酒屋の夜を楽しむ準備は万全です。東京(Tokyo)や大阪(Osaka)の魅力的なディープな横丁グルメを現地ガイドと一緒に巡りたい方は、ぜひOlaChillの日本ツアーをチェックするか、当サイトのブログカテゴリーでさらなるグルメ体験談をご覧ください。
書籍やネットの情報を確認し、日本の法律では飲酒は20歳からと定められていることも忘れないでください。節度ある飲酒を心がけ、自分の適量を知り、飲酒運転は絶対にやめましょう。居酒屋でのすべての思い出が、素晴らしく楽しいものになりますように。
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